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 目指している明日があるから、今日の自分が輝

アメリカ シカゴ ミッドウエスト・クリニック演奏旅行

  The 68th Annual MIDWEST CLNIC An International Band and Orcnestra Conference
 12月15日(月)から6泊8日の日程で、アメリカ・シカゴに、ミッドウエスト・クリニック演奏旅に行ってきました。
 12月15日(月)演奏旅行 1日目
 いよいよ今日からアメリカ?シカゴで行われるミッドウエスト・クリニック演奏旅行が始まりました!
 今日は、AM6:30に学校に集合して、3台のバスで成田国際空港に向けて出発。
 空港内に流れる英語、すぐそばを通り過ぎる外国人の方々……。まるで英語の教科書の様な環境に戸惑いつつも、なんとか飛行機に乗り込みにシカゴへ。
 日本とシカゴの時差は15時間、私たちはシカゴに到着したその日に演奏会を控えていたので時差ボケをしないためにしっかり睡眠をとり、おいしい機内食をしっかり食べてやる気も元気も満タンでシカゴ国際空港に到着!

 空港に到着したものの大型楽器を担当する部員たちは、不安な表情を隠せません。小型楽器は機内に持ち込めるので自分の楽器の安全がわかるけれど、大型楽器はそれができないので楽器の安全や、ちゃんとシカゴに届くのか100%の確信がありませんでした。しかし空港で全員の楽器の無事が確認できたので一安心。部員も楽器も問題なく空港を通過できました。
 スーパーマーケットで買い物を楽しんだ後、栄高校の練習場所となる「セント・チャールズ・イースト高校」へ出発、イースト高校では吹奏楽指導をなさっているジム先生を一と生徒たちがあたたかく出迎えてくださいました。
 温かい出迎えに感動した私たちは、、この日の夜行われる日米親善コンサートを成功させるために集中して準備に取り掛かりました。
 そして本番、最初の演奏はイースト高校の演奏で、なんと私たちが去年全日本吹奏楽コンクールin横浜大会で演奏した「Book marks」を演奏してくださいました。演奏はとてもすばらしく心から私たちを歓迎してくれているように思いました。
 つづいて栄の演奏となり、私たちは「ウエストサイドストーリー」や、「レ・ミゼラブル」「Let it go」そして「オーメンズオブラブ」を演奏しました。スタンディングオーベーションをいただくことができ、とても勉強になる演奏会となりました。
 
 その後ホストファミリーの方と対面、ホストファミリーの方は、私たちを本当の家族のように迎えてくれました。
 今日は、感謝と音楽の力の大きさを学びました。話している言葉は違うけれど《音楽》という言葉があれば心で会話ができることがわかりとても感動しました。   担当:竹浪
12月16日(火)演奏旅行2日目
 アメリカでは16歳から車の免許が取得できるので、家から車で登校している生徒もいました!
 学校に到着後いくつかのグループに分かれて学校内を見学。イースト高校の授業はまさにアメリカン!といった感じで、生徒はお菓子や、飲み物などを口にしながら授業をうけていました。一見真剣さに欠けるように思えましたが、そんなことは無く生徒たちは先生の問いかけそれに対して自分の考えをしっかり発言するので授業の雰囲気はとても明るく、学ぶことのおもしろさが実感できる環境でした。

 カフェテリアでイースト高校の生徒たちと一緒に楽しく昼食をとった後、イースト高校のジャズバンドの演奏を鑑賞しました。演奏レベルの高さに圧倒された私たちは、演奏の後、短い時間でしたが集中して練習に取り組むことができました。

 練習のあとはホストファミリーの方と一緒に帰宅、今日でホストファミリーの方と過ごすのは最後だったので、豪華な食事を用意してくだっさたり、お菓子を一緒に作ったり、イルミネーションを見に行ったりと、たくさん思い出をつくることができました。
 たった二日間というみじかい間でしたが、本当の家族のように暖かく接してくださったホストファミリーの方との思い出は、一生に残るものとなりました。   担当:竹浪
 12月17日(水)演奏旅行3日目
 いよいよ明日が、ミッドウエストクリニック単独演奏会本番ということもあり、皆いつも以上の集中力で音楽に取り組み、短時間で本番を意識した濃密な合奏をすることができました。
 練習後、今回練習場の貸し出しからホームステイの受け入れまで、本当に親切にしてくださったイースト高校の皆さんが授業中だったにもかかわらず、私たちのために集まってくださってお見送りまでしていただきました。部員の多くが涙をながして感謝の気持ちを伝えてイースト高校を後にしました。たった2日という短い期間でしたが、言葉に表せないくらいの多くのことを学びました。

 ショッピングモールで昼食と買い物を楽しんだ後、ミッドウエストクリニックの会場であるマコーミックプレイスに移動しました。そこでは楽器の展示&試奏会が模様されており、そこで様々な楽器に触れたりして、世界中の様々な音楽文化を学びました。
 その会場には、たくさんのプロプレイヤーや、作曲家の方がいらっしゃいました。その中になんと、埼玉栄の委嘱曲で今回のミッドウエストが世界初演となる「パプリカッシュ」を作曲なさったJ.ジルさんが!!!ジルさんの周りは栄生で溢れており、サインや、写真撮影をしていただきました。

 その後、アメリカ海軍軍楽隊の演奏を聴きました。トップレベルの音楽に聞き入っているとこの会場にも有名人が…!!トランペットパート2年大條さんの隣には、な、なんと東京佼成ウインドオーケストラのトランペット奏者 奥山 泰三さんがいらっしゃっていて周りにいたトランペットパートはテンションMAX!!改めてミッドウエストの規模の大きさを実感しました!!
 レストランで夕食をとり、ホテルにチェックイン。
 今日は本当にたくさんのサプライズがあり、世界の音楽のレベルの高さに多くの刺激をうけました。明日の本番は、必ず成功させたいとおもいます!  担当:竹浪
  
 12月18日(木)演奏旅行4日目 
単独演奏会 当日
 ついに今日が演奏会当日ということで、部員の表情はいつも以上に引き締まっていました。
 はじめに、シカゴ市内のノースパーク大学で、次にマコーミックプレイスでリハーサルを行いました。このリハーサルにはパプリカッシュの作曲者のJ.ジルさんや、今回のクリニックの実行委員長であるクレインさんが見学にいらっしゃって下さり、私たちにアドバイスをしてくださいました。クレインさんは、本番でも「ガラスの靴」の指揮をしてくださいました。
 そして迎えた本番、キャンディードで華やかに始まりました。そしてこの日一番会場が沸いたのはチャルダッシュでした。この曲ではパーカッション3年の麻生さんのマリンバのソロがあり、曲が終わったと同時にスタンディングオーベーションがおこり会場が歓喜に包まれました。「夜明け」の合唱では、言葉が通じないにもかかわらず多くのアメリカの人の方が涙を流して聴いてくださっていて、音楽は世界共通で人に感動を与えられるのだと思いました。
 アンコールではオーメンズとギャロップを演奏し栄らしく演奏会を終えることが出来ました。

 演奏後のレセプションでは、作曲家の後藤洋さん、ジルさんも参加されてとても盛大なものとなりました。
 演奏会が成功という形で終わることができて本当によかったと思います。   担当:竹浪、大條
12月19日(金)演奏旅行5日目
ミッドウエストクリニック講座 当日
 朝食後、三台のバスで、マコーミックプレイスに移動してミッドウエストクリニックのモデルバンドとして講座を開講しました。
 まず、講座会場に入って、準備されていた椅子の数に驚きました。「この椅子、全部埋まるかな。」と思っていましたが、クリニック開始の時間になると、講座参加者の方がどんどん入ってきて満席になり、とても緊張しましたが、心を込めて演奏することができました。
 クリニックに参加することによって日頃の練習内容を再確認することができ、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

 講座のあとは、ショッピングモールで昼食と買い物をした後、世界のトップバンドであるシカゴ交響楽団の演奏を鑑賞しました。1948年〜2001年までの53年間にわたってシカゴ交響楽団の首席トランペット奏者を務めたアドルフ・ハーセスの後継者であるクリストファー・マーティンが主席となってからハーセスの時よりもバンド全体のサウンドが丸く、柔らかになっていたのが印象的でした。部員の中には演奏に感動して涙を流す人もいました。
 今日は世界の音楽に触れ、貴重な経験をたくさんすることができました。 担当:大條
12月20日(土)演奏旅行6日目  
 今日は一日シカゴ市内を観光しました。
 ホテルで朝食を食べたあと、ウィンターワンダーフェストという室内遊園地に行きアトラクションを楽しみました。さすがアメリカアトラクションの激しさも日本の物とはまた違ってスリル満点でした!!

 たくさん遊んだ後はクロード・モネの「積みわら」や、パブロ・ピカソの「赤い椅子」といった名作が多く残るシカゴ美術館へと向いました。音楽では味わうことが出来ない、作品に込められた喜びや苦しみ、神秘的なものや、時代薫りを楽しむことができ音楽造りに大切な「感性」を養うことができました。
 その後ショッピングモールで昼食と買い物を楽しんだあとシカゴの摩天楼が一望できるスポットで写真をとりました。夜のシカゴはクリスマスシーズンということもあり、街中がキラキラと美しくイルミネーションで輝き、まるで宝石箱の中にいるようでした。

 夕食はレストランで「シカゴピザ」を食べました。シカゴピザは普通のピザよりもとても生地が厚くボリューミーでした。チーズなどのトッピングの量も日本とは比べ物にならず、一切れで満腹になってしまうほどでした。そしてなんと今回の演奏旅行をサポートしてくださった旅行会社ブレーンさんの計らいで、この演奏旅行中に誕生日を迎えた3年生Perc加藤さん,2年生Cl境田さん,1年生Perc伊藤くんの三人のために大きなバースデーケーキが用意されて盛大にお祝いをしました。そのケーキはみんなでおいしくいただきました。
 今日は音楽に必要なものをたくさん得ることができました。日本の生活に戻っても忘れずにこれを生かしていきたいです。 担当:大條  
 
演奏旅行を終えて...。  
 今回のミッドウエスト・クリニック演奏旅行を終え、学んだこと感じたこと、とても多くありました。そして、演奏旅行中に一番思ったことは「感謝」でした。
 今回の演奏旅行の切符は私たちが掴んだものではなく、先生方をはじめとする歴代の先輩方の努力が積み重なった結果のものでした。また、今回の演奏旅行にかかる費用。もちろん海外ですから、決して安くはありません。ですが、私たちのために惜しまずにそれを了承してくれた、お父さん。お母さん。見知らぬ私たちを温かく迎えいれ、練習場まで貸し出してくださったイースト高校の皆さん、ホストファミリーのみなさん。この演奏旅行を全面的に支えてくだっさたブレーンのみなさん。本当に多くの方が私たちを応援して支えてくださいました。中でも一番身近に私たち1,2年生を支えてくださった3年生の皆さん。引退なさっても私たちに足りないところを指導してくださいました。
 口にしても、書き出してみても収まりきることの無いたくさんの感謝、感動、学びを得ることができました。今後もこの経験を生かし何事にも取り組んでいきたいと思います。  ありがとうございました。  担当:大條
  
 


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