6月13日(金)~15日(日)に、さいたま市子ども食堂ネットワークが主催する能登復興支援活動「臨時子ども食堂in輪島」に総合探究部員6名が参加しました。
13日の夕方に石川県の七尾市に到着し、翌朝に開催地である輪島市マリンタウンに車で向かいました。昨年に比べて車道の陥没等はかなり減ったように思いましたが、沿道の陥没や家屋の倒壊や解体途中の状況が多く見られ、まだまだ復興は道半ばであることが感じられました。また、会場のマリンタウンの近くでは輪島市伝統の朝市が有名でしたが、現在では更地となっています。
当日は大雨の天気でしたが、100名近いボランティアがそれぞれの分野の強みを生かして、炊き出しや物品の配給、ハンドセラピー、子どもを対象にしたミニゲームを用意しました。 始まると、近隣の避難所や遠方から車で多くの親子が参加しました。
総合探究部の部員は、主に子ども対象のミニゲームと、事前に学校で集めた物品の配布のお手伝いを担当しました。昼過ぎには混雑のピークを迎え、多くの親子が食事やミニゲームを楽しんでいました。学校関係者から集めた物品もすべて必要とする方にお届けすることができました。ご協力いただいた皆様、改めてありがとうございました。
ミニゲームの出し物は輪島高校の学生さんと一緒に取り組みました。輪島高校・七尾高校の学生さんとは8月後半にある高校生ボランティアアワードの全国大会でまた会う予定です。今回の交流をきっかけに力を合わせて何か取り組んでいけたらと思います。
昨年に引き続き、能登復興支援活動に参加させていただきました。中高生にできることは限られているかもしれませんが、支援の輪が若い世代に広がっていくことでいつまでも風化せずに語り継がれていくこと、震災の教訓を広めていくことにもなると思います。総合探究部では6月21日(土)に防災をテーマにした防災教室を地域の親子を対象に本校で開催する予定です。早速今回の経験をいかして、西大宮地域の防災力強化に役立てようと思います。
最後に、参加した生徒の感想です。
今回、初めて能登での子ども食堂に参加しました。私は主に、パントリーの配給やボウリングなどの遊びを担当していました。今回の会場は広さが学校とは大幅に違ったため、人の流れや混雑を解消するのが難しく、また、配給する個数や注意点が多く戸惑ってしまい、うまく説明できない時がありました。しかし、途中からはしっかりと配給をすることができ、地域の方々とお話をしたり、子どもたちとは一緒にボウリングを楽しみました。このような被災地での活動を通して、たくさんの方々と接することができ、とても貴重な体験になりました。今後の活動にも活かしていきたいと思います。(中学部長 中学2年:兼橋香帆)
僕の中で能登半島の地震や被害はメディアの中のもので、あまり自分のこととして考えることができませんでした。今回の活動を通して、実際に被災地を見たり現地の人達や子供達と接して自分の中で現実味が湧きました。今回学んだことは、日常を壊されてよい人など誰1人としてなく、日常が壊れた時は支え合い、助け合うことこそが心の支えにもなるということです。今回の子ども食堂では、たくさんの子ども達の笑顔の輪が広がっていました。自分には関係ない、ではなく積極的に関わり支え合う意識をたくさんの人が持つことが重要だと考えました。僕自身も、今後一層、地域のボランティア活動のみならず様々な活動に参加し、人の役に立つ活動を行っていきたいと思います。(高校部長 普通科2年:村田昇宇馬)
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