学校行事

2学年 京都・奈良校外学習を実施しました

投稿日2025/9/9

 8月27日(水)~29日(金)の2泊3日、京都府・奈良県にて校外学習を実施しました。

 初日は東京駅に集合し、新幹線とバスを利用して京都・奈良へ向かいました。最初の見学地である法隆寺は世界最古の木造建築として知られ、聖徳太子ゆかりの寺院でもあります。現地ではガイドさんのお話を聞きながら、五重塔や金堂を実際に目にし、教科書の写真だけでは分からない建築の迫力や美しさを感じることができました。

 次の見学地は奈良の大仏で有名な東大寺です。教科書や写真で見ていた大仏ですが、実際に目の前にするとその大きさに圧倒され、大仏殿の荘厳な雰囲気や、木造建築の工夫を直接見ることができ、生徒たちは歴史の重みを肌で感じていたようです。また、くぐるとご利益があるといわれている「柱の穴くぐり」に挑戦した生徒も多く、楽しみながら学べるひとときとなりました。鹿せんべいを手にした生徒には、想像以上の鹿がすぐに集まり大喜びしている様子が見られました。

 2日目は京都市内班別自由散策を実施しました。事前に各班で行き先やルートを話し合い、神社仏閣や歴史的な建物、町並みを訪ねる計画を立てました。当日は地図やスマートフォンを活用しながら、自分たちで決めた目的地をめぐりました。清水寺や金閣寺など有名な観光地を訪れる班もあれば、着物体験に挑戦した班もあり、それぞれに思い出に残る時間を過ごしました。

 また、散策の途中、『Welcome to Japan!』をテーマに外国人観光客に英語でインタビューも行いました。事前に授業で質問内容を考え、練習をして臨みました。緊張しながらも勇気を出して話しかけると、快く応じてくださる方が多く、生徒たちは安心した表情でやり取りを楽しむことができました。この体験を通じて、生徒たちは言葉だけでなく、笑顔やジェスチャーといったコミュニケーションの大切さも実感しました。観光学習が、国際理解を深める貴重な機会となったようです。今回の班別自由散策を通して、生徒たちは京都の歴史と文化をより身近に感じるとともに、自分で考え行動する力を実践的に学ぶことができました。

 3日目には光雲寺を訪れ、座禅体験を行いました。お寺の方から座り方や呼吸法について説明を受けた後、静かな本堂で姿勢を整え、心を落ち着ける時間を過ごしました。じっくりと自分と向き合うひとときは新鮮な体験となりました。今回の座禅を通じて、心を整えることの大切さを感じるとともに、日本の伝統的な精神文化に触れる貴重な学びの場となりました。

 行程最後の体験は、地域の伝統工芸に触れる学習として漆器の加飾体験を行いました。職人さんから漆器の加飾方法について説明を受けた後、それぞれが器に模様を描き、色漆を使って仕上げました。初めての体験に不安そうにしていた生徒も、実際に筆をとると集中して取り組み、自分だけの作品を完成させるために一筆一筆丁寧に色付けをしていました。どのような仕上がりになるのか、届くのがとても楽しみです。

 3日間を通して、歴史的な寺社や文化財を実際に見学し、教科書だけでは味わえない学びを得ることができました。班行動を通じて、計画性や協力する力も養われ、生徒たちは充実した表情を浮かべていました。今回の経験は、歴史への理解を深めるとともに、仲間との絆を強める貴重な機会となりました。

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