高校 キャリアイノベーション

生物多様性とビジネスについて学びました

投稿日2026/11/2

 キャリアイノベーション同好会では、10月13日(土)にさいたま市桜環境センターを訪問し、生物多様性の保全をテーマとした講義を受け、その後、フィールドワークを実施しました。今回の活動では、自然環境を守るための取り組みについて学ぶとともに、環境保全とビジネスを両立させる新たなアイデアを考えました。

生物多様性を守るための取り組みを学ぶ

 はじめに、庄山様から、桜環境センターのビオトープにおける環境整備や生物多様性の保全についてご説明いただきました。特に印象的だったのは、「自然を守ることは、単に自然を放置することではない」という点です。
 桜環境センターでは、生き物を人為的に持ち込むのではなく、それぞれの生き物が自然に集まり、暮らせる環境を整えることを大切にしています。そのため、敷地内を細かなエリアに分け、植物や水辺の環境を継続的に管理しています。また、生き物によって好む環境が異なることや、アメリカザリガニなどの外来種が生態系に与える影響についても学びました。

 自然環境を維持するためには、人の手による継続的な管理や観察が欠かせないことを知り、生物多様性を守る取り組みの重要性を実感しました。

実際に生き物を捕獲・観察するフィールドワーク

 講義の後は、庄山様のご案内のもと、ビオトープに移動し、虫取り網を使って生き物の捕獲・観察を行いました。生徒たちは、草むらや樹木の周辺など、さまざまな場所を探索し、発見した生き物の特徴や生息場所を記録しました。
 実際に生き物を探すことで、同じ敷地内でも場所によって生息する生き物が異なることや、多様な生き物が暮らすためには、それぞれに適した環境が必要であることを体感しました。

自然環境の保全とビジネスを結びつける

 フィールドワークの後には、今回の学びを生かして、「自然環境を守りながら、ビジネスとして成立させるにはどうすればよいか」をテーマに、生徒それぞれがアイデアを考え、発表しました。生徒からは、自然に触れることで日々の疲れを癒やす体験型サービスや、自然環境を生かしたキャンプ場の運営、自然の中にあるものを商品として活用するアイデアなど、多様な提案が生まれました。
 なかでも、自宅の庭を小さなビオトープに変えるというアイデアでは、一般家庭や学校、企業の敷地に生き物が暮らしやすい環境を整えることで、住宅街にも生物多様性を広げられるのではないかという提案がありました。さらに、造園会社や環境保全の専門家と連携する方法や、外来種の侵入、望ましくない虫の増加といった課題についても考えました。
 生徒たちは、単に面白いアイデアを考えるだけでなく、自然環境への影響、実現するための協力先、事業を継続するうえでの課題にも目を向け、環境保全とビジネスの両立について考えを深めました。

ネイチャーポジティブの実現に向けて

 活動の最後には、庄山様から「ネイチャーポジティブ(自然再興)」についてお話をいただきました。ネイチャーポジティブとは、自然の損失を食い止め、自然を回復軌道に乗せていくという考え方です。
 自然環境の保全に直接関わる職業に就く人だけでなく、どのような仕事に就いても、自然環境との関わりを意識することが求められています。今回の活動を通して、生徒たちは生物多様性の大切さを学ぶだけでなく、自然環境の保全を社会課題として捉え、自分たちに何ができるのかを考える貴重な機会となりました。
 キャリアイノベーション同好会では、今後もさまざまな体験や外部機関との連携を通じて、社会課題の解決に向けて主体的に考え、行動する力を育んでいきます。

 最後になりますが、今回の活動において、講義からフィールドワークまで丁寧にご指導いただいた庄山様、準備段階からご尽力いただき、当日も活動を支えてくださった小沢様、柿本様に心より感謝申し上げます。また、貴重な学びの機会を設けてくださったさいたま市および桜環境センターの関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。

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