6月18日(水)、2学年医学クラスの生徒たちが、量子科学技術研究開発機構を訪問しました。量子科学技術研究開発機構の千葉地区では、放射線の医学利用と安全について長年の研究をされています。今回は放射線の基礎知識・重粒子線施設・そして最新の研究・医療機器を見学させていただき、さらに医師の方と質疑応答する貴重な機会をいただきました。
最初の講義は「放射線の基礎知識」で、授業では2年生の3学期に取り扱う内容ですが、生徒たちにわかりやすい表現でご講演いただきました。講義の内容も非常に一般的な話から専門的なこともわかりやすく表現していただき、中学生でも十分理解できる内容で、大変勉強になりました。
続いて、量医研の研究紹介をしていただきました。核医療診断治療と、PET検査を用いた認知症の診断・治療・予防に関する研究のお話を伺い、生徒たちは興味深く聞き入っていました。施設見学では、重粒子線治療装置を間近で見学し、放射線管理区域に立ち入って分厚い防護壁を体感できたことは、とても貴重な経験となりました。さらに、最新のヘルメット型PET検査装置を目の当たりにし、その先進性に驚きと感動を覚えている様子でした。
最後に、膵臓がんの放射線治療を専門とする先生から、中学生にも考えやすい問いかけをいただいたことで、命について深く考える機会を得られました。その後の質疑応答も生徒から複数の質問が出るなど、非常に和やかな雰囲気で終えられました。
生徒たちにとって、今後の医療について考える良い機会となり、さらに、医師を目指す生徒にとって、ドラマのような医師だけでなく、多くの患者を救うために治療法の研究開発に尽力する医師がいることを知り、将来を具体的に考える上で大変有意義な時間となりました。
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